子供らの叫びに耳を傾けよ
今、世界中の技術先進国に幼児の自閉症が爆発的に広がりつつある。
自閉症は子供の精神病のうちで最も悲惨で救いがたい病気である。
また、分裂症、ベビーベットでの静かな死、脳障害、活動過剰による機能障害、知恵遅れ、学習不能も増加している。
我々は適切な処置もできぬまま、障害を抱えた子供たちが周りにどんどん増えている。
自殺も以前の数百倍に達している。
ベテラン教師たちでさえ、肉体的にも精神的にも力尽きて、でたらめな対処しかできなくなっている。
何年にもわたって子供たちは『物事が決定的に間違っている』という合図を送ってきているのだ。
我々は、子供たちの苦しい叫びに耳も目もふさいできたのだ。
今や、教育技術やシステムにせよ、しつけや行動の動機付けにせよ、
子供にとっても親にとっても、混乱の極みに達している。
我々は、子供たちに行ってきたあつかましくも悲劇的な過ちを部分的に手直ししたり、
打ちのめされた子供たちの症候群を無理やり抑制したりするのではなく、
私たちのうちに眠るあの三十億年の進化の成果に目を向け、
ゆるぎない原衝動として子供たちのうちに明らかに組み込まれているあの不思議な体の知恵に立ち戻るべく行動することができるはずである。
その再学習の中でこそ、我々は知恵を知り、子供たちを(そして我々自身を)
この素晴らしい地球が用意してくれていた、
自由で、全体性を備えた人間にすることができるのである。