生物プランの失敗
生物プランの成功は、子供が原衝動に対してしかるべき対応物を与えられるか否かにかかっている。
しかるべき対応物とは、子供の成長段階に見合っているもの、ということだ。
自然のもたらす原衝動が、適切な対応物ではなく、
‘‘不安に駆られた親や文化が生み出す意図的なもの″
と出会ってしまうと生物プランは破壊される。
相互作用は、対応物と原衝動が釣り合っているときにのみ起こる。
不適切な対応物も反応は生み出すが、知的成長の助けにはならない。
原衝動と対応物が釣り合わない関係を強いられると、子供は不安を抱く。
すると、マトリックスとの相互交流やパーソナルパワーの発達が損なわれたままで次の成長段階がやってくる。
子供の相互作用の能力はどんどん遅れ、
それを補うために次から次へエネルギーを注ぎ込まなければならなくなる。
若者になっても知能はまだ最初のマトリックスを機能させることにわずらっている。
そして最後には滑らかに協調するはずの心と脳のバランスが崩れてしまう。
抽象的な創造性や純粋思考の能力が適切に発達していない場合、
我々は早め早めに抽象的思考を押し付けようとするが、それは解決にならない。
むしろ抽象的概念の介入を許さず、生きている地球と全次元的な相互作用をさせなければならない。
そうすれば抽象を生み出す豊かな具体的構造が組み立てられる。