脳に秘められた驚くべき可能性
2016年02月20日 00:00
人間の脳は、現在知られている使い方とは根本的に異なった、
より広範な機能を果たすべく設計されている。
人間の遺伝子の中には、想像力に満ちた驚くべき可能性が組み込まれ、
開花の時を待っている。
心の内に眠る可能性は、奇跡的としか言いようがない。
そして我々は、この可能性を表現したいという原衝動を持ってこの世に生を享けるのである。
最近の学説によると、我々は脳の持つ能力のごく一部しか使ってないという。
なぜ我々は脳を存分に活用できないのか、
また脳を最大限に活用したら人間はどう変わるのか?
人間の能力の枠をはみ出るような脳の使い方や、
その結果生じた現象についての報告は多々存在する。
我々はそういった報告を無視しがちである。
身体の成長は遺伝的にプログラムされている。
赤ん坊の乳歯、6歳児の白歯、12歳児の性徴などが同時期に起こるように、
文化の違いに関わらず、世界中の子供たちの成熟の速度はほとんど変わらない。
ありがたいことに、この成長の順序や時期については、人間側に責任はない。
我々に求められているのは、この遺伝的プランを忠実に守っていくことであり、
それにとってかわることではないのだ。
本書では、身体の発達についてではなく、知能の発達について論じていく。