記事のアーカイブ

胎児と母親のエネルギー交換

2016年02月27日 12:31
知能とは、自分のマトリックスと相互作用する能力である。相互作用とは、エネルギーのダイナミックな交換を意味する。我々は自然のはからいにより、自動的に自分の立つべき安全な場所を拡張するよう定められている。受精した時点では人間の組織は儚い。だが、成長の為の安全な場所、巨大な子宮という世界のはかりしれない可能性、母親の身体から出る偉大なエネルギーが与えられると、その小さな有機体は驚くべき速さで成長する。小さな生命体がマトリックスに小さなエネルギーで合図を送ると、マトリックスははるかに拡大されたエネルギーでそれに答える。小さな風が、竜巻となって返ってきて、それが胎児のエネルギー、可能性、安全性となって数

幼児自閉症、幼児分裂症

2016年02月27日 11:51
生物プランが考慮できないものは、成長の失敗である。乳歯は時期が来れば予定通り生えてくる。その子に準備ができてるかできていないかに関わりなく、思春期は訪れる。マトリックス変換も、その変換に備える的確な対応や知識の構築がなされていようがいまいが、自動的にやってくる。例えば、慢性不安や虐待、恐怖などにより、妊娠中の母親の体内に大量のストレスホルモンが生み出される。すると自動的に胎児にも胎盤を通してすぐにこれらのストレスホルモンが伝わる。全身が恐怖ですくむような体験をしたことがある人ならこの感覚がわかると思う。では、何ら考えうる理由がないのに急にそのような恐怖の波が押し寄せてくることを想像してほしい。

具体的なものをまずマスターする

2016年02月27日 11:21
マトリックスは具体的なものから抽象的なものへ変化していく。つまり、子宮→母親→地球→身体といった物理的な世界から、『思考』という精神的な世界へ移行する。その周期は、全人類大体同じ遺伝的な時刻表に従っている。多少のズレはあっても成長の進行過程は同じである。(ピグミー族など成熟が早くても成長段階は一緒)具体的思考や体験が隅々まで成熟しなければ、抽象的思考や体験は生まれてこない。具体的な成長段階にある子供に、時期尚早に抽象的なものを押し付けることはできよう。しかしそれは結果的に子供を傷つけることになる。(5~6年はその傷は判別できないとしても)成長の周期は自動的に展開していく。身体の成長→飛躍的な脳

子供は不完全な大人ではない

2016年02月27日 11:08
いつも原衝動は能力に先行する。つまり、どの成長段階にとっても、自然は次の段階の準備を我々にさせている。しかしながらこのシステムの見事なところは、人間がその事を全く意識してないという点である。我々のなすべきことは、自分の成長段階を受け入れ、その中に存在し、そこにある内容物に充分に答えるだけである。これは、どの成長段階もそれ自体で完結し、完璧であることを意味する。三歳児は不完全な五歳児ではない。子供は不完全な大人ではない。我々は単に成長の途上にあるのではない。常に到達しているのである。

マトリックス変換

2016年02月26日 14:19
マトリックスは変化していく。子宮から母親、母親から地球、地球から自身へというように、人間は、エネルギーと可能性と安全性の根源を次々に学習し、それらと相互作用する能力を獲得していく。各マトリックスは、次のマトリックスへ、つまり、今までとは異なる予測できない未知の体験へ我々を駆り立てる。これが知能の発達の仕方である。マトリックス変換は一定の周期(四段階)に従っている。・第一に、そのマトリックスに対する知識を構築すること。それはそのマトリックスとの相互作用によって得られる。マトリックスは常にこの探索に必要な安全な場所とエネルギーを供給する。・第二に、現在のマトリックスと次のマトリックスの両方と絆を結

マトリックスとは

2016年02月26日 14:05
マトリックス(母体)とは、ラテン語で子宮という意味である。子宮は新しく形成される生命に3つのものを与える。可能性、エネルギー、安全な場所、である。この3つが揃えば、それはマトリックスとなる。赤ん坊は、マトリックスから与えられた安全な場所に立ちながら、マトリックスから与えられたエネルギーを活用し、マトリックスから与えられた可能性を探索することにより、知能が発達する。マトリックスは本来女性的なものと決まっている。男性の精子はすばやく女性の卵子の中に隠れ処を見出さなければならない。さもなければ死に絶えてしまう。卵子にとっては子宮がマトリックスであり、生まれた赤ん坊にとっては母親がマトリックスである。

子供らの叫びに耳を傾けよ

2016年02月24日 17:02
今、世界中の技術先進国に幼児の自閉症が爆発的に広がりつつある。自閉症は子供の精神病のうちで最も悲惨で救いがたい病気である。また、分裂症、ベビーベットでの静かな死、脳障害、活動過剰による機能障害、知恵遅れ、学習不能も増加している。我々は適切な処置もできぬまま、障害を抱えた子供たちが周りにどんどん増えている。自殺も以前の数百倍に達している。ベテラン教師たちでさえ、肉体的にも精神的にも力尽きて、でたらめな対処しかできなくなっている。何年にもわたって子供たちは『物事が決定的に間違っている』という合図を送ってきているのだ。我々は、子供たちの苦しい叫びに耳も目もふさいできたのだ。今や、教育技術やシステムに

深刻な過ち

2016年02月24日 16:32
かなり長い間、学者たちは、体毛のない傷つきやすい身体を与えられた人間は、その身を守る道具を作るために脳を進化させた、と主張してきた。この信念の浸透ぶりはすさまじく、我々は道具(家、衣服、武器、機械、文章、書物)があって初めて、人間が生存できると信じ込んでいる。道具を使いこなすのが知性の証と信じ、道具を使う能力(書くことも)を知力の最終的基準にしてしまっている。そして、この基準に子供の頭をはめ込んでしまう。子供の教育の中心を、道具の使い方とその道具の使い方から発展してきた複雑で抽象的な体系の学習においているのである。そのあげく我々は、小さな子供の頭にこの巧みな鈕型作業を施さないと、その子は言語も

未知との遭遇が知力を育てる

2016年02月24日 12:54
知力とは、相互に作用しあえる能力のことである。そしてこの能力は、既知から未知のものへ移行する中でのみ培われる。この、既知から未知への移行こそが『成長の鍵』である。知力障害の原因のほとんどは、この移行が上手くできないことによる。というのも、我々大人は、子供が身体の五感全てを動員して地球と相互作用することを許し続けることができない。そればかりか焦って、子供の発達段階にふさわしくないものに接しさせたり、適切でない体験に子供を駆り立てたりして、子供が未知のものと交渉するのを邪魔し、知的発達を妨げているのだ。誕生の時以来ずっと、知性は『具体から抽象へ』の道を辿って発達する。全ての思考は、具体的なものから

成長は地球との『相互作用』から

2016年02月24日 12:17
2~3歳までの子供を駆り立てる原衝動は、生ける地球のあらゆるもの(生物、現象、体験、物)との相互作用へ向かわせる。それにより「火はアッチッチ」や「転ぶとイタイ、イタイ」など、きわめて実際的かつ日常的な法則を学習する。肉体的接触が起こるたび、子供の新しい脳に、それにどう対応したらよいかというパターンが形成される。これらの学習は、その子の知識構造、世界観へと発展していく。4~5歳まではこうした知覚体験による脳パターンの構築期が続く。『発達成長』とは、内部の原衝動と外界の対応物が相互作用することである。原衝動は子供を外にある対応物と相互作用するよう駆り立てる。そのため、必ず外からの対応物がなければな
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