記事のアーカイブ

子供を駆り立てる原衝動

2016年02月23日 15:42
赤ん坊は、実際にできるようになるかなり前から、お喋りや一人歩きやお座りをしたがる。ベビーベットに寝ている赤ん坊も不器用に手を伸ばして物を取ろうとするが、正確に狙いをつけて物をつかめるようになるのはずっと後である。寝返りに関しても、実際できるようになる前から、それらしい仕草を繰り返す。これが原衝動である。こういった衝動は果たしてどこから来るのだろうか??親の模倣ではないことは確かだ。(盲目の子供も同じ行動をする)我々大人は、自分の意志で行動する。では赤ん坊も自分の意志でそういった動きをしているのだろうか?答えは否、である。乳幼児、小さい子供には意志がないのだ。乳幼児にあるのは、古い脳のプロセスか

なぜ人間の子供は成長が遅いのか

2016年02月23日 14:36
ほとんどの動物は生まれてすぐ立って走ることができる。しかし、人間の子供の自立までの道のりは長く、その進歩は遅い。他の種の動物に比べても無力な状態の期間が長い。その理由は真皮質にある。もし我々が古い脳だけを使って活動するなら(生まれた当初はそうであるが)人間も下等動物と同様、本能的で知性も論理も持たず、創造性も個人の人格もありえない。しかし、人間には新しい脳が与えられている。この脳のプログラムに時間がかかるのだ。赤ん坊の新しい脳、将来のコンピューターは白紙である。人間の乳幼児の依存期間が長いのは、ゼロから世界に関する知識を組立て構造化しなければならないからだ。古い脳システムの中に伝わる潜在能力を

古い脳と新しい脳

2016年02月23日 13:35
人間の頭蓋骨の中には、古い脳(旧皮質)と新しい脳(真皮質)が存在する。旧皮質は、およそ三億年昔の爬虫類の脳と原始的哺乳類の脳からできている。太古よりゆっくりと確実に行われてきた脳の進化の蓄積が詰まっているのだ。これは、驚くべき遺産である。我々はまず、人類が今日の状態に至るまで、地球という生命体が遺伝暗号の実験に費やしてきた気の遠くなるような時間の流れを把握しなければならない。また、知性とは脳や神経系だけでなく、体の細胞の一つ一つが想像を絶するほど複雑な知性を備えていて、各細胞はその知性によって働く。一人一人の人間の中には、幾千年にもわたって発達してきたあらゆる思考形態のパターンが含まれているの

全ての災いは自然に逆らうことによって起こる

2016年02月20日 15:07
身体の成長は、脳の発達に伴う要請に完璧に対応している。知能を十分に発達させるためには、この生物プランの存在を認め、これと協調していかなければならない。そうすれば、現在我々が抱えている子供に関する問題の多くは解決する。というのも、問題の多くは人為的なものであり、自然のはからいを無視したことにより起こっているからである。同じ指紋の人が二人といないように、知能の発達を司る遺伝的プランも各個人特有のものだ。だが、人間の子供のほとんどは本質的に同一の脳のメカニズムを持って生まれてくる。IQ(知能指数)の高さは遺伝であると思われてきたが、そうではなく、環境条件、特に家庭での養育状態と密接な関わりを持つ。知

脳に秘められた驚くべき可能性

2016年02月20日 00:00
人間の脳は、現在知られている使い方とは根本的に異なった、より広範な機能を果たすべく設計されている。人間の遺伝子の中には、想像力に満ちた驚くべき可能性が組み込まれ、開花の時を待っている。心の内に眠る可能性は、奇跡的としか言いようがない。そして我々は、この可能性を表現したいという原衝動を持ってこの世に生を享けるのである。最近の学説によると、我々は脳の持つ能力のごく一部しか使ってないという。なぜ我々は脳を存分に活用できないのか、また脳を最大限に活用したら人間はどう変わるのか?人間の能力の枠をはみ出るような脳の使い方や、その結果生じた現象についての報告は多々存在する。我々はそういった報告を無視しがちで

序文

2016年02月18日 16:02
幼児がでたらめな、もしくは無駄な動きをすることはない。初めから、あらゆる行為に意味と目的と意匠があるのだ。大人はそれを無視し、自分たちの世界観を押し付け、服従させる。今や幼児期というのは、子供を内部から駆り立てる生物プランに基づいた衝動と、外部から子供たちに押し付けられる大人たちの不安に基づく意図とが、相争う戦場である。子供の肉体的な成長は、どの子も同じ順序で大体同じ年齢に起こる。子供の脳もそれと同様、明確な発達段階、いわゆる急成長の『時刻表』がある。この『脳の時刻表』に合わせて育児をすることで、子供の生まれ持った脳の可能性を最大限に引き出せることができる。赤ん坊の脳は、驚くべき能力を発揮する

赤毛のアンのような子供時代

2016年02月18日 15:41
『赤毛のアン』のような女の子に育ちますように。そう想いを込めて母は私に「アンナ」と名付けました。母の願いが強かったのか、私は赤毛のアンのように、少し変わった...普通の子とは少し違う女の子だでした。私はアンのようにとにかく『自然』が好きでした。というよりも、周りにはいつも自然しかありませんでした。私は7人兄弟の真ん中で、大家族の中で育ちました。子供が多く経済的に厳しかった為、両親は長野県の山奥に安くてボロボロの家を借り、広い畑で野菜を作りながら質素に暮らしました。果物は年に1度、お菓子は月に1度くらいしか与えられず、食べ物は畑の採れたて野菜と鶏の産みたて卵。TVも漫画もゲームもなく、あるのは、

妊娠

2016年02月17日 00:00
私が再び『自然』に目覚めたきっかけは、妊娠でした。添加物や農薬、砂糖や油ものなど、健康に悪いものを口にするとつわりが酷くなったのです。人生で初めて、買い物をする時に「原材料名」を見るようになり、食べ物が毒だらけであることを知りました。何が悪いかは、お腹の赤ちゃんが全て教えてくれました。食生活がガラリと変わりました。砂糖を捨て、油をオリーブや亜麻仁油に変え、添加物の入った調味料や加工食品や飲み物を買うのをやめ、無農薬玄米を取り寄せ、できる限り無農薬あるいは有機野菜を使って自炊しました。納豆、醤油、味噌などの発酵食品も昔のように自然な菌ではなく、人が菌を添加していました。野菜は枯れるのではなく栄養

出産

2016年02月16日 00:00
出産予定日前日、子宮口に誘発剤のラミナリアを12本ほど差し込まれました。夜中鈍痛で眠れず、その痛みは次第に大きくなっていきました。朝になると、感覚的に痛みが襲い、陣痛が始まったようでした。子宮口が4cm開いていました。この調子だと、促進剤を打たないで産めるかもしれない!しかしその希望は一瞬で消え去りました。でかい病院にとって、出産は予定通りに進めなければならない仕事なのです。妊婦が次から次へと待っているので、さっさと産ませてベットを開けなくてはいけません。分娩室に移動した瞬間、陣痛が始まっているにも関わらずあっという間に促進剤を刺されました。針が腕に刺さったまま出産です。何とも嫌な気分です。3

初ブログ

2016年02月10日 06:09
本日よりブログを始めました。いろいろな情報をアップデートしていくのでお見逃しなく。RSS フィード でブログのアップデート状況を確認できます。
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