マトリックス変換
マトリックスは変化していく。
子宮から母親、母親から地球、地球から自身へというように、
人間は、エネルギーと可能性と安全性の根源を次々に学習し、
それらと相互作用する能力を獲得していく。
各マトリックスは、次のマトリックスへ、つまり、
今までとは異なる予測できない未知の体験へ我々を駆り立てる。
これが知能の発達の仕方である。
マトリックス変換は一定の周期(四段階)に従っている。
・第一に、そのマトリックスに対する知識を構築すること。
それはそのマトリックスとの相互作用によって得られる。
マトリックスは常にこの探索に必要な安全な場所とエネルギーを供給する。
・第二に、現在のマトリックスと次のマトリックスの両方と絆を結ぶこと。
自然は十分な準備無しに子供を新しいマトリックスへ追いやるようなマネはしない。
そんなことをすれば子供が新しいマトリックスの中で適応できないし生存できないことを知っているからである。
例えば、胎児は子宮にいる間に母親とコミュニケーションし絆を確立することにより、子宮との別れに備える。
(この絆作りは半ばホルモンによる作用であり、精神生物学的なものであり、日常的意識下による)
・第三に、次のマトリックスへの移行である。
現在のマトリックスの知識を構築し終え、その中で自由に動けるようになり、新しいマトリックスとの絆を確立すると、今までのマトリックスの依存から離れ、次の成長段階、次のマトリックスへ移行する。
古いマトリックスの上に立ってのみ、新しいマトリックスへ移ることができるのである。
例えば、小さな子供は母親の与えてくれる安全な場所に立っているから世界の探索にでていけるのである。
(7歳になると子供は地球という安全な場所に立ってのみ、自身のパーソナルパワーというマトリックスに移れるのである)
・第四に、以前のマトリックスとより広い創造的な関係を築くこと。
以前のマトリックスから離れて初めて、そのマトリックスを失ってはいないこと、それどころかそのマトリックスと更に柔軟で創造的な相互作用ができることを知るのである。
例えば、胎児は子宮の中にいる限り、母親の延長線上であり、一方的に依存することしかできない。
母親と十分な関係を結ぶためには、子宮を出て独立し、母親への依存を捨てなければならない。